巨大メディアをテーマにした長編小説で、原題は、The Fourth Estate。
新潮社から出ている翻訳では、「メディア買収の野望」というタイトルだ。
Forth Estateを直訳すると、ジャーナリズム=第四階級、聖職者・貴族・平民に次ぐ勢力といった意味で、時には、その影響力はどの階級をも超越する巨大な力を持っているのご存知の通り。
ちなみに、amazonの洋書のレビューは8千件以上レビューがついているという超大ヒットタイトル。
もう、これがめちゃくちゃ面白い!
こんな人におすすめ作品。
- サスペンスとかミステリー好き
- ちょっと毛色は違うかもしれませんが、ジョン・アーヴィングのような引き込まれるストーリーが好き
- 「罪と罰」「冷血」とかそういったシリアスな作品が好き
- 村上龍さんの作品が好きな方はドンピシャ。
このジェフリー・アーチャーというイギリスの作家はバックグラウンドがとてもすごくて、オクスフォード出身、元政治家という超エリート、読めば読むほど、天才か!と思ってしまう作家である。
代表作は、
- 「百万ドルをとりかえせ」
- 「ケインとアベル」
- 「クリフトン年代記」
などたくさんの作品を書いて、いずれも緻密な作風で、
登場人物の対立構造をうまく使って、物語を展開する手法が安定感があって、いつも感動させられる作家。
そんな中でもこの「メディア買収の野望」という作品の面白いところは、3つ。
- まず事実を元にしているところ
- 2人の主人公のコントラスト
- 小説ならではの時間軸の長さ
1996年に発表されたそうなのだが、全然色褪せないどころか、今、メディアが淘汰されて、新陳代謝が起きている現状を見ていると、本当に生々しくも感じられる。
多作な作家なので、読めてない作品も多く、これが最高傑作とは決して言えないのだが、一番好きというファンも多いはずだ。
事実をもとにしているからこそ、このメディアの買収っていう大掛かりなテーマでも非常に生々しくて、現実にはありえないような展開の応酬がとても面白い作品。
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